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東向山の整備 その捌


東京で自然豊かな環境の中に、ステキなお寺と保育園があるのです。そのSさんとの縁をいただき始まった裏山の整備と次の世代に裏山の自然を紡ぐプロジェクト。

 

きこりの時期に入り今シーズンも東向山の整備で特殊伐採を行ています。

 

本日、初日も朽木やナラ枯れした倒木や落木の可能性ある危険木の処理から。

今日は午前中に3本登っての処理を完遂。

部分的に危険度が高い、朽ちた枝や幹を中心に整備していきました。

 

それにしてもこの技術にこの作業、カナリ特殊ですよね(笑)

 

午後の作業も 老木の危険木処理を続行。

 

どんぐり系の樹木の特徴でもありますが、このように朽ちた個所から風で簡単に折れてしまいます。通行する人や下の建物は被害にあうので、わたしたちの様に木に登っての特殊な作業が求められるのですね。

特殊な技術に特殊な処置な訳で、これまた特殊な道具が必要になってきます。これがまた高額なため、この様な整備ができる人は限られてくるのですよねー

 

今後の環境なども鑑みて、必要な職種や能力となってくるので、師匠はじめわたしも高額な道具の投資に苦慮しながらも日々技術向上の鍛錬をしています。

 

Sさんも午後から山入りしてチェーンソー片手に整備作業。

山の資源を使って持続可能な山の管理法を指導しながら、わたしも崩れてきた運搬道の補修DIYをお手伝い。このように自分でメンテすることが多々求められますからね、山の管理って様々な知識や技術、逞しさが自然と養われていきますよね(笑)

 

初日も無事に終了し、ステキな宿坊で一晩過ごして心身リフレッシュ。 

二日目も上々の天気に、また張り切って作業の再開です!

 

この日は隣地に枝が伸びる樹木を中心に整備。

隣住居にかかりそうな枝幹を安全に切り落とすリギング作業を進めていきました。

複雑な作業となる場合、メインアンカーとワーキングアンカーの位置が生命線。何事も段取りが重要となって、登る前から作業は始まっているのですね。

 

段取りと言えば、作業環境づくりや片付けも。

 

わたしたちの重要視しているトコロなので、グランドもこの通り光や風が通るようにキレイに整備しています。(目隠しの篠竹は伐らずに 気になるトコロですが・笑)

 

今回の整備で目立つ危険木が大分減りましたし、枝を打ったことでまわりに光が入って新陳代謝も促されていくと思われます。

 

ナラ枯れ等で傷んだ木や山が、春を迎えて少しでも元気になってくれるといいな。