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木育ワークショップ@東京 最終回


子どもが健やかに育つ環境づくりを支援している女性の建築士団体 園Powerのみなさんと一緒に東京の保育園を舞台にプロジェクトが進行中

 

里山保育を掲げる園を舞台に、全3回にわたり子どもたちと里山にふれながら「森と生きもの循環」を伝えていく木育ワークショップを開催。本日はその最終回。

 

依然このような状況下ですが、ちいさなきこりたちは今日も元気です!

これまで第一回目には、うんちをテーマに微生物と森の土についてお話ししました。続いて二回目に、ベイビーツリー探しを通じて木と生きものとがオリナス里山の循環を体験実習して貰いました。

 

この最終回には、人が里山(自然環境)にどう向き合えるのかを、この小さなきこりたちと一緒に考えていこうと思います。

 

これまで森の動物たちのうんちが木を育てる「土」となることを学んだので、今日は「みんなのうんちも土にならないだろうか?」そんな切り口から一緒に体験実習していきましょうかね。

 

先ずは、みんなできこりのフィールド、裏山(東向山)へ向かいますー

「森には色々な動物が暮らしているのに、どうしてウンチだらけでないのだろう?」

 

落葉や森の土に触れては、目には見えない菌や微生物とのつながりを感じたり、なかには、朽ちた切り株やバークの中から虫を発見したり。。

 

子どもたちは、その答えをすでに知っていますから、みんなで森の落ち葉や土、バークを探しては集めて持ってきます。

 

裏山での作業が終われば、みんなで園庭に集まって、きこり特製「ウンチを土にかえる」マシーンの説明。子どもたちは興味津々です(笑)

原理はいわゆるコンポストなのですが、重要なコトは、里山保育を掲げるコノ園では「(子ども達の)うんちの分解が担える」すべての資源が揃っているという事です。

 

「ウンチがトイレで水に流れてどこに行くの?」

と子どもたちから問われるのですが。。

 

子どもたちにはこの「分解」のしくみを理解し体験できるというコトが、地球で暮らす生きものとして、必要で意義のある経験だと思うのです。

 

この経験を通して「ウンチはね、みんなが思うほどキケンでバッチイものでないんだよ」と答えたら、この小さなきこりたちには理解して貰えるかもしれませんね。

 

本日の園庭では、またもう一つの作業も行われています。

子どもたちが、園Powerみなさん、園の先生方と一緒に、枝色えんぴつを作って、トイレ小屋の装飾づくりの最中です。

  

園Powerみなさんは女性建築士の団体。(今ではきこりですが設計出身ですので)私も同じ想いですし、こうした森の資源を使ってデザインのチカラやつくる楽しさも子どもたちには伝えていきたいですよね。

 

今回このトイレ小屋は、園Powerのデザイン設計を元に 大きなきこりが伐った木で大枠を作ったのですが、これは子どもたちのトイレですので、仕上げはこの小さなきこりたちに託します。

本日の最後に、子どもたちが作った看板を取り付けて完了です!

 

コンポストトイレの方は試作品でまだ調整もありますが、これで最終回のワークショップが無事に終了しました。

 

実に全3回あっという間で短い間でしたが、子どもたちとの時間は、わたしの中でとても嬉しく貴重なふれあいとなりました。

 

わたしが自然の法則の中で最も根本の原理としていることが、「多様だから豊かに成り立っている」ということ。地球って、人も虫も植物、動物も色々な生き物が暮らしているからパーフェクトなんですよね。

今回参加くれた子どもたちは満6歳の年長組。この小さなきこりたちには、1人ひとウンチやってもらいたかったのでけど。。この3月に卒園して春からは小学生。

 

みんなこの園で里山にふれながらノビノビ育ったから、これからも自然の命に愛情を持って向き合って、この多様なつながりの中で小学校でもスクスク成長してもらえたら このきこりはうれしく思います。

 

わたしもまだまだきこりの仕事が続けられるように頑張らなきゃいけませんね(笑)

 

今回このような機会を与えてくださった、理事長、園長はじめ先生方、そして園Powerのみまさまにあらためて感謝です。ありがとうございました。