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東向山の整備 その壱


東京で自然豊かな環境の中に、ステキなお寺と保育園があるのです。そのSさんとの縁をいただき始まった裏山の整備と次の世代に裏山の自然を紡ぐプロジェクト。

 

私は寺の幼稚園で過ごしたこともあり、幼い時より寺が身近にありました。今でも時を見ては墓参りしますし、変わらぬ佇まい・雰囲気がとても落ち着くんです(笑)

 

詳しくはお話しできませんが、そんなステキな東京のお寺と保育園で、きこりと環境整備の作業を進めていきます。(記録を記事にするにも凛としちゃいますねー笑)

 

先ずは優先事項の作業から進めていくのですが。。。

本堂に隣接する建物横の大木の特殊伐採が、本日のそれであります。

現場が東京の山ということもあり特殊伐採の技術を要する作業が必要です。と言う事で、クライミング師匠のTさん、Kさんと一緒にチームでの作業。

 

空師が行う「特殊伐採」がどのようなものか、みなさん興味深々の様子です(笑)

 

初回ということもあり、二日間にわたりデモンストレーションを兼ねた作業で行っていきます。

屋根に張り出している大木がその該当木となります。

 

今回のようにロープを使って安全に地上に枝や幹を伐って降ろしていく特殊伐採の技術のことをリギングと言います。

 

このリギングでは、最初に行う計画とロープのセッティングがとても重要。今回は屋根上での作業も加わり、午前中はこれらのセッティングに要しました。 

一旦セッティングが完了すれば、クライマーが樹木の下から順に幹や枝葉を切り、グランダーがロープで降ろすを繰り返していきます。

 

常緑のどんぐりの木(カシ系)なので、この時期でも大量の葉っぱの山となります。

 

切って降ろしたものを丁寧に幹・枝・葉を分けていきます。うちの里山整備でも行っているように、これらを環境再生用の資源としてリユースしていきます。

(これはまた次回作業にでも。。)

途中雨もちらつきましたが、2日間にわたり特殊伐採の枝打ち完了です。

 

初回さらに歴史深いお寺の屋根上の作業に、いつもより緊張感2割増しとなりましたが、無事に作業を終えました。

 

剪定時期ですので、カシの方にもあまり負荷かけずに作業を終えられ、冬に力を蓄えてまた春には元気に新芽を出してくれるのではと思っています。

樹木が元気であるのが山にとって重要ですから、特にどんぐり系の木はその役割が大きいですので、大切に保全していきたいですね。

 

今回下層の枝を切り落とし、これで光りも大分入って生態系の新陳代謝が活発化してくると思います。その為にも「伐ったら→環境整備」の作業も行って環境再生の循環を即していきたいですね。これはまた次回から作業していきます。

 

整備していけば、木も元気になりますし、光や風が入って森や山も輝いてきます。

 

東京の山整備でも Sさん中心にDIY作業で維持管理ができるように、みなさんとワンチームで全力を尽くして進めていきたいと思います!