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家族を想うとき


正月ステイホームと言えばDVD鑑賞(笑)

 

ケン・ローチ監督の「家族を想うとき」を観ました。

 

家族のためにマイホームを持ちたい夫は、子どもとの時間を犠牲にしながら労働に命を削る毎日。夫婦で共に働けど日々の生活はいっぱいいっぱい。そんな父を少しでも支えようと互いを思いやり懸命に生き抜く母と子供たち。。。。家族のために懸命に働いても豊かになれない現代社会の問題を描いた作品。

 

また一方でこの家族の暮らす物語の中では、スマートフォン片手に利便性を追い求め、大量の商品をネットで消費し、年老いた親の世話を他人や施設に委ね、見知らぬ他人とSNSを通してコミュニケーションしている。。。そんな現代社会の当たり前の光景も映し出している。

 

前作「私はダニエル ブレイク」でも思ったが、これはイギリスだけの問題ではなく、確実に日本でも起こり広がっている現実。

 

「働けど働けどギリギリの生活」 

 

沢山お金を稼がないと豊かな生活できない現在の社会システムの中では、私は完全に落ちこぼれだけれど、落ちこぼれても生きていける社会や生き方ができないと、このような状況はますます深刻化していくと思う。

 

人は何のために懸命に働くのだろうか。。

本来あるべき豊かな労働とはなんであろうか。。

 

コロナ禍での状況も省みて、痛切に考えさせられる。