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社会的共通資本


里山で毎日身体を動かしてはいるのですが、それでも依然として終息の兆しが見えない今の社会状況では、精神的なストレスの蓄積は避けられません。

 

そんな中、一冊の本を読み返しています。

 

ビジネススクールに行っていた際に、私にはどうもMBAを軸にしたプランが作れず、独自にこの「社会的共通資本」を参考にしてプランを練っていました。

 

森林や大気、川や大地などの自然環境、交通インフラ、上下水道に電気ガスなどの生活インフラ、教育、医療、司法、金融などの社会制度などが社会的共通資本にあたり、これらの質を充実させることが、人々が人間的で豊かな人生を送れる社会基盤として重要と宇沢弘文は説いています。

 

現在、色々な仕事や経済活動が存在している、モノも情報も豊かなこの社会で、これらの「社会的共通資本」においては、合理性の追求という資本主義とは別の経済活動が必要だと、宇沢氏は現社会に問題提起しています。

 

「新しい経済活動」

 

里山林業(個人きこり業)に身をおくわたしは、その社会的共通資本である自然環境において、 奇しくもこのタイミングで、新たな経済活動づくり(ビジネスモデルDIY)にも直面している訳です。

 

今また読み返して、欲望のままに膨れ上がってきた現在の経済システムの中で、これから私たち、そして子供たち世代がどう生きるのか、何をして働くのか、など考えさせられています。