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谷間再生・きこり編②


里山ではきこりのシーズンがはじまり、先日は倒木まわりの何本かを倒しました。

 

今日はMさんも交えて、台風被害で倒木となってかかり木となっている処理を行っていきます。

 

コノかかり木の対応は最も危険なきこり作業のひとつで、かつ高度な技術や熟練の経験が求められます。

死亡事故が高いかかり木処理の上、今回は「50㎝級の大木が谷間の急斜面でカナリ寝た状態」の悪条件。正直やりたくないですね。。。

 

ただコノままの状態では逆に危険ですので、「見送り」の選択肢はないのです。

さぁ腹をくくって入るだけ気合を入れて、作業をはじめましょう!

 

今回、大木が故ウインチで起こせず、簡単に木も回りません。

先ずは、ロープでテンションかけて根本を断ち切りました。

頼りとするウインチでしたが。。この作業だけでロープが焼けてしまいました(泣)

 

それでも何とか根本を分けたので、これで重心が読みやすくなりました。

 

さらに作業を進め一本は処理に成功!二本目の大物に取り掛かりましたが。。。

元を落した瞬間、ズボッと大木が穴に吸い込まれてしまいました!?

一瞬何が起きたか分かりませんでしたが、ここは谷間。地中は水の通り道なので、そこに大きな穴ができていたんですね。そこに運悪くちょうどハマってしまったようなのです。

 

また切り出したくても、Wかかり木で天秤状態。その上、倒せない方角に寝ている最悪のバランス。。。これ以上は手が出せません。

今日のところは完敗です。

 

昔、きこりの先輩に「生き残るが最上の技術」と教わっています。

まぁ怪我無く無事に今日の作業を終えられたことに感謝して、また再度挑戦です!