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本気の火燃し


里山暮らしを実践していくには、自然界の「生産・分解・消費」を回していくことが大切。

 

「生産して消費する」だけでなく、「分解」も欠かせない大事なパートですから、里山暮らしでは、できる範囲で「分解」も頑張りたいところですね。

 

人はダンゴムシのようには分解できませんが、火を燃しをして炭や灰を作れます。

 

分解を「複雑なモノをシンプルな構造にする」と大意で捉えれば、人が有機物を無機物化していくタスクとは、まさに火燃しだと言えるのではないでしょうか!

本日は、その火燃しを行います。

 

いつもの作業では、雨を願うことはめったにありませんけれど、今日は夕方から雨の予報。火災に対しては細心の注意は必要ですからね、火燃しには雨日が一番!

 

そんな絶好の火燃し日和で、朝から緊張と気合が入っております!

今日は、半年以上も寝かしてあるこの有機物の山(きこりの際に消費された杉や桧の枝葉)を燃やしていきます!

 

見るとケッコウな量(汗)なので、簡易な炉を作って燃していきましょうー

 

ではでは、先ず燃す前に、しっかりと水と竹を準備しておいて、

そして、即席で丸太でロの字の炉を作り、枝葉を山盛りに放り込んでいきます。

 

枯れた杉桧の枝葉なので、舞い上がる火粉に気を付けなくてはいけません。これは経験値での効果ですが、その対策に杉樹皮を覆いかぶせています。

 

それでは、気合を入れていざ、着火!

モノの数秒で火の粉が上がり大炎上。もう後戻りができないことを理解します。

 

すぐさまこの大炎に、竹の幹を炎を塞ぐように置いていきます。

 

これも経験値ですが、竹の幹は火粉をあまり出さなく、また覆うことで杉葉の火粉をイクブン封じ込めながら炭になってくれるので、こんな燃し方をしています。

 

いかに飛び火を抑えながら、シッカリ燃やすのが事なポイント!

ここで妻も炎上づくりに参戦。一生懸命に竹を投入して大炎を継いでいきます。

 

ふたりで2,3mは軽く超える炎と格闘し、細心注意を払って飛火を封じながら、炎上をくり返えすこと4時間。空からポツンポツンと雨が!

雨も降り日も暮れ始め、作業には最悪のコンディションなのですが、今回はこれこそ最強の援軍!! これで火災の心配がなくなりました!

 

火燃しの時は、メチャメチャ集中しますしクタクタになります。火に対する最大限の注意と、風を読んで自然のタイミングに作業を集中しなくてはなりません。

 

火を扱うことは、自然との真剣勝負で、ほとんど戦いのような感覚です。

そんな戦いの後には、シッカリ「分解」できた大量の炭。これをまた土壌改良に使って里山の大地を再生していき、里山の生産性が上がっていきます。

 

里山作業も三年目に入り、火燃しの経験も多少は積んできましたが。。。

「分解」って本当に大変です(笑)

 

ダンゴムシは、カナリスゴイことを自然界でサラリとやっているんですねー(笑)

あんな小さな体で。。。ホント驚きです!

 

この一日でヘトヘトのわたしなんかは、まだまだな訳ですね(苦笑)

 

では、人間が一日頑張って分解した結果をビフォー・アフターでご覧ください(笑)

「分解」してキレイになると気持ちがイイのもです!

このエリアも活用できそうで、これが本日の収穫ですね。

 

今夜のビールの味は格別ですよ!何よりのご褒美ですから、急ぎ返りますー(笑)