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ひとり間伐 番外編


「美しく(山の)仕事をしよう!」

山の仕事をしていた時の先輩からの教訓です。

 

哲学的で好きなフレーズです。奥が深いし(笑)

 

ノラ仕事もまったく同じで、ひとりきこりの今でもこの教訓は肝に銘じて(気持ちはそのつもりで)作業しています!

山の仕事では、倒すだけでなく整地まで行っていたので、作業計画や段取りを覚えることが出来たのがとても今に役立っています。 

 

仲間がいればあっという間に終る作業も一人だと大変です。

「いかにひとりでデキル作業を段取るか」

この計画をたてられるかが、里山きこり、また里山百姓たる必要条件でしょうか。

 

そこでは「美しく作業する」が大きなカギとなりそうなのです。

 

自然相手の作業なのですから、スピードや短期成果を求めると失敗の元。作業では常に全体把握(計画)と段取りをしっかりしてないと、ヤリッパナシで美しくないアリサマ(現場)で終わってしまうのですよねー(涙)

 

コツコツ継続が命の里山作業では、美しくない現場(自然)では、

やる気や気力が続かないんですよね(苦笑)

 

なのでホント大事なんですですよねー美しく作業するって。先輩に感謝です(笑)

そのひとり間伐作業、コレにもわたしなりの段取りや計画を試みているんです(笑)

 

先ず、「キレイに終える段取り」

一日の工程は片付けまでのサイクルで作業量を決めて段取りするこで、ヤリッパナシ作業が減り、つねに里山では清々しい心持で過ごせるように!

 

それと、「まわす計画」をすること

すべてが資源になるはず!そんな気持ちで、いつも「使えるをつなぐ」発想をして、資源も作業の質を変化させていきたいですねー

 

例えば。。。

伐木した丸太の枝払いを行うと、大量の枝葉が発生します。今回はひと手間かけて枝と葉に分けてみました。枝は焚きつけの薪用にまとめ、杉の葉ぱじゅうたんの様に敷きつめ乾燥させて焚き付け用に。またヒノキの葉は斜面にライン状に設けて緑の土留めとして利用しました。 今までは枝葉を一緒に山にまとめていたのですが、山だと葉っぱが乾燥しなくて、いつまでも燃せないし薪にも使えないしで、見た目にも段取り計画的にも美しくありませんでした。

 

また、中径木以上の生木は容易には動かせられません。かと言って切り倒し放置プレイは基本、美しくありませんから(笑) 乾燥した軽い材を伐倒することで、ひとりで運搬ができ片付けられますからね、皮むきでの間伐も計画しています。

「美しさ」「段取り」「計画」なんて、一人ひとりの感じ方が異なりますし、違って当然ですよね。そこに自分のペースで出来ることや個性が出てくるし、いろいろな里山再生や里山暮らしができて面白いと思うんです。

 

アチコチで個性豊かなたくさんの「美しい里山」を見てみたいですねー