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風の谷の整備 ワークショップ③


昨年に引き続き、民家の学校のみなさんをお迎えして

「風の谷の整備」ワークショップ三回目の開催です!

 

七日正月に入り、大寒をそろそろ迎えるこの時期の里山ですが、

今日も天気にも恵まれ、ワークショップ日和となりました!

 

初めて来られた方から、二度目、三度目の方々、男性女性問わずに来ていただき、嬉しいですねー 新春一発目のワークショップにテンションが上がっています(笑)

 

いつもは敷地を散策しながら、里山地形、主に水と風が通る谷の状況を確認していく里山環境をお話するルーティーンなのですが。。。

 

今回は、まず「バイオトイレ」を一緒につくっていきました!

 

 

バケツバイオトイレ

得体のしれたいトイレ!?を使用するはチョット引きますよねぇー(苦笑)

一緒につくれば原理も分かるし、バイオトイレが身近に感じるかもしれません!

バイオトイレを作るにあたっては、原理や作成法、資源もすでにこの里山で起こっていることなので、①先ずその原理を観察し、②そしてその恵みを分けて貰てもらって、③チョイとそのレールのサイクルをこちらにもつくれば良い訳なのですね。

 

偶然!?にも建築関係が多い今回参加のみなさん。みなさんに里山でその資源を調達して貰い、一緒に簡易トイレの中に「微生物の町」を計画してつくてみましたー

 

作成時間は1時間。その上、ノーエネルギー、ノーコンクリート、ノーコスト!

業界的にはアリエナイ3Nが揃う奇跡のトイレ(笑) 里山×DIYバンザイです!

 

ただ。。。ナンでも作りっぱなしでは、永続的な社会は成り立ちませんよねー

 

そこはデザイナーやビルダーの宿命、いや、ウン命です!(笑)

今回は、町をつくるだけでなく、町のウン営もかかわってみましょう! 

 

本日、みなさんにはバイオトイレモニターとなって、文字通り身をもって循環を体験して頂き、より良いトイレ(微生物タウン)開発も一緒にやって頂きました!(笑) 

「うんこはゴチソウ」 

そのゴチソウを水で流し去るのではなく、「自然に戻す」ことを考えれば、

自ずとやること(計画の指針)が見えてくるんですよね。

 

バイオトイレは、いわば「微生物タウン」の計画です。

微生物の集合住居をつくって、盛土して宅地を造成して、貯水池を設けて。。。

プロセス自体は、人が暮らすニュータウンのそれと大して変わりありませんから。

 

微生物の快適な暮らしを思って計画すれば、よいタウンが出来上がります!

みなさんでもできますから、ぜひ「微生物タウン」の計画・施工してみて下さい!

 

 

そんな今日は、みんなでたくさん食べて「タウン開発」を進歩させたい!(笑)

さすがMさん、分かってらっしゃる!お手製のポトフをが里山メシに並びました!!

 

めちゃめちゃ美味しい手作りポトフ! ランチは少食の私もオカワリです!

みなさんと一緒に、寒ーい里山で温かいポトフは最高! Mさんご馳走様でした!

また焼き芋も仕込んだり、お土産物を持ち寄って頂いたり。。

みなさんの気持ちで温かいダンランがつくりだされるのですよねー

 

普段ヒトリだと、ランチは短く軽く済ませていますが、

みんなでワイワイ囲む食卓って、ホント良いモノですね!

 

お腹いっぱい。心も体も温まったトコで、快便の為にも身体を動かします!(笑)

 

 

 竹伐 体験ワーク 

この里山で重要な大谷となるところに竹が蔓延り、5月のワークショップ9月の講座でも竹伐作業したエリア。みなさんのチカラで、光も入らず風の通りも悪いこの状態を改善し、また竹に埋もれたコナラやシイを救い出しているんです!

チークワーク&ポトフのお陰でしょうか(笑)みなさんメッチャ集中して作業を楽しんでいるように見えます!良い感じの現場ですね。こんな集中している時は大丈夫!

 

ただこの竹の作業、やりすぎてくると。。

 

竹伐は「デキル作業」だけについガンガンやってしまうのですが、

足場の悪いトコでの作業に、重軽い竹の扱いですから、意外にもハードなのです。

疲労が後でボディーブローのように来るんですね(笑)

 

一方でこの作業、刈った分キレイになるので、結果がすぐ見て分かるんですね(笑)

「やった分だけご褒美がすぐ手に入る」みたいな魔力があるんです(笑)

 

スパイラルにハマりやり続けると、体が故障していくので要注意なんですね!

 

わたしも「身の丈と時間」このバランス感覚を、失敗しながら身をもって悟りました。お陰で最近は「お父さんの運動会」派手な1コーナーでの転倒はないです(笑)

 

今回みなさんは大丈夫そうですね! 派手な転倒もなく、作業を終えました(笑)

今日で、手前と奥でコナラとシイの姿がかなり露わになってきましたね!

 

見ればこの谷も法面の土砂がアチコチ崩れています。谷を再生するには、竹を整備して、谷の地形を守っているコナラたちを救出するは必死なんです。

 

みなさんが「コナラ救出っ!」を合言葉に、5月、9月、今回と作業を紡いで、徐々に陽と風が入るようになり、確実にこの谷が元気になってきています!

 

ここはかつて15年も放置され荒廃していた里山で、

気持ち良くグランピングが出来るような場所ではありません(苦笑)

 

けれども、今回もそうですが、このような元気のない里山に来てくださり、

そんな多くの方々の支えで、この里山の自然が回復して輝きだしてきている事に、人と自然との確かなつながりを実感させられます。

 

自然が輝けば、人は気持ちイイと思いますし、

里山が輝けは、人にとって気持ち良い暮らしができると思います。

「人も自然も同じに輝くもの」そんな人間の本性のようなモノでしょうか。

 

今回、ココに参加されるみなさんをそんな風に感じ、わたしも自然を輝かせる作業を通じで、自分にとっての幸せの営みを探ってみたいと思います。

 

このように、ワークショップを通じて、いろいろな発見をさせて貰っています。

シェアする機会は、里山DIYの大きな力となっていますから感謝です!

本日もMさん、参加くださったみなさん、ありがとうございました!

 

あっ、今回語りつくせないトイレの話は、また後日に(笑)