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森の風呂&トイレ小屋⑥


里山は快晴!

今日の上棟は、長い一日となりそーです。

 

まずは、高さ調整を終えた柱の上に梁をのせていきましょうー

 

末口170φ2mの丸太の梁。半生状態なのでナントか持ち上げられましたが、

それでもやはり一人で組み立てるのは、ヒヤヒヤもんです(笑)

 

完全にログハウスを作り上げるには、一人だけでは難しいでしょう。。。

どうしても、ひと一人のヘルプが必要な時はでてきますからね。

 

しかし今回、あらかじめ完全に一人で作れる丸太小屋に合わせて計画してるので、

コレら使用している丸太の大きさや長さは、私仕様で出来るモノとなっています。

 

このような私仕様ですので、年齢には勝てません(苦笑)

あと何年後かは、一人で小屋のDIYは、ムズカシクなってくるでしょーね。

 

そんな今のうちの私が、無事に全ての梁を納められたので、

今のうちに次の作業にいきましょう(笑)

さぁ、頭を繋いだら、次は足元です。大引きを柱に納めていきます。

その仕口にはボルトを使いました。

 

木との相性を考えて、極力金物は使わないよう心掛けていますが、

構造を固める必要な際には、主にボルトを使っています。

自然の力(水平荷重)に対応するには、剛(力)で対抗して、材や仕口が破断するリスクは避けたいのですね。これが建物倒壊の最悪パターンだからです。

 

ですので塑性を考え、今回も「ピン接合で不静定な構造体」の建物を作りました。

 

今回は丸太のほかに、角材も使用しています。

気持ちはオール丸太でいきたいところですが、

製材されている角材は、矩がシッカリでているので、水平や垂直が絡む納まり箇所に、とても重宝します。そんなんで、今回も少し使ってしまいました(笑)

 

その角材、前回お話したように、しっかりと精度が出てるので、アバウトな加工をすると目立ちます。そこで、チェーンソーを丸ノコなどに持ち換えての作業ですー

ここでもボルト加工。手間をかけトコトン塑性にこだわります(笑)

構造とディテールは大切ですからね、ここはホドホドとはいきません。

 

角材をツナギ材とし、大方の骨組みが出来上がってきました。

このツナギ、パネル割しているデザイン上のアクセントとしての役割もあります。

 

この小屋でも「パネル割」の設計手法を使っています。

コスパ的にも、またディテールにおいても、上手く対応できますから、

特にDIYには、これがとても有効に働くと、わたし的には考えているのですね。

 

その最も代表的なパネルと言えば、サブロク板。

1820×910㎜のタタミ一帖の合板を壁材として加工していきますー

組立た骨組の壁にあたる部分の寸法を読んで、その形に合板を加工していきます。

仕上にカンナで面を落したら、骨組みにハメ込んでいきます。

 

躯体の壁まわりには溝を切ってあるので、

胴縁や受けなどを設えず、ビスなど金物を使わずに、合板を納められます。

 

この様にハメコミにすると、

丸太の自然な形を活かせてディテールがキレイに納まります。

 

ビスや釘打ちされた柱や梁は、解体や再利用にとても手間や面倒が掛かります。

後の利用を考えても、ヤリッパナシ金物は、殆ど使いませんでした。

壁も納まり、長い長い上棟の一日が終わりました!

上棟の日には、一気にいろいろな事柄が明るみになるモノですね。

 

今までのお膳立て、デザイン計画や丸太の墨付けや加工準備などが、

ここでパッと花開いた感じです(笑)